共通費の配賦
きょうつうひのはいふ(原価計算)
意味 間接費を各部門に割り当てる
共通費の配賦とは?
共通費の配賦は、複数の部門や製品で共通して発生する間接費を、適切な基準に基づいて各部門や製品に割り当てる作業です。電気代や管理部門の人件費など、直接帰属させることが難しい費用を合理的に分配することで、より正確な原価計算を行うことができます。
共通費の配賦の具体的な使い方
「本社ビルの賃借料は、各部門の従業員数に応じて共通費を配賦しようと思うんだ。」
特定の間接費を各部門に割り当てる際の基準を提案している状況を表した文です。本社ビルの賃借料という共通費を、従業員数という客観的な基準で各部門に分配しようとしていることを示しています。
共通費の配賦に関するよくある質問
Q.共通費配賦の一般的な基準は?
A.共通費配賦の一般的な基準には以下があります:
1. 従業員数:人件費や福利厚生費の配賦
2. 床面積:賃借料や清掃費の配賦
3. 売上高:広告宣伝費や本社経費の配賦
4. 機械稼働時間:設備関連費用の配賦
適切な基準を選択することで、より公平で合理的な配賦が可能になります。
Q.共通費配賦の問題点は?
A.共通費配賦の主な問題点には以下があります:
1. 恣意性:配賦基準の選択に主観が入る可能性
2. 複雑性:多様な共通費を適切に配賦するのが困難
3. 因果関係の不明確さ:実際の資源消費と配賦結果の乖離
4. 部門間の対立:配賦結果に不満を持つ部門が生じる可能性
これらの問題に対処するため、合理的な基準設定と定期的な見直しが重要です。
Q.配賦しない方が良い場合はある?
A.はい、以下のような場合は配賦しない方が良いことがあります:
1. 配賦額が小さく、計算コストが見合わない場合
2. 特定の部門や製品に明確に帰属する費用の場合
3. 管理可能性が低い本社費などの場合
4. 直接原価計算を採用している場合
配賦の目的や意思決定への影響を考慮し、適切に判断することが重要です。
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