附属明細表
ふぞくめいさいひょう(財務諸表作成)
意味 財務諸表の詳細な内訳
附属明細表とは?
附属明細表は、財務諸表の内容をより詳細に説明するための補足資料です。主な財務諸表では表現しきれない項目の内訳や変動状況を示します。例えば、有形固定資産の明細や引当金の増減などが含まれます。
附属明細表の具体的な使い方
「今期の有価証券報告書には、研究開発費の内訳を示す附属明細表を追加で作成しておいたよ。」
企業の研究開発活動に関する詳細情報を開示するための補足資料を作成した状況を説明しています。財務諸表本体では示しきれない細かな情報を提供する目的で附属明細表を活用したことを示しています。
附属明細表に関するよくある質問
Q.附属明細表の主な内容は?
A.附属明細表に含まれる主な内容は以下の通りです:
1. 有形固定資産等明細表:資産の取得、減価償却、処分などの増減
2. 引当金明細表:各種引当金の期首残高、当期増加額、当期減少額、期末残高
3. 資本金等明細表:資本金、資本準備金、その他資本剰余金の増減
4. 借入金等明細表:長期借入金、社債などの借入状況と返済予定
5. 販売費及び一般管理費明細表:主要な費目の内訳
6. 製造原価明細表:製造原価の内訳(製造業の場合)
これらの明細表により、財務諸表本体では示しきれない詳細情報を提供します。
Q.附属明細表の作成義務は?
A.附属明細表の作成義務については以下のポイントがあります:
1. 会社法:大会社および公開会社は計算書類の附属明細書の作成が必要
2. 金融商品取引法:有価証券報告書提出会社は財務諸表の附属明細表を作成
3. 会社規模:中小企業は通常、詳細な附属明細表の作成義務はない
4. 業種特性:銀行、保険会社など、業種によって特有の明細表が要求される
5. 任意作成:法的義務がなくても、情報開示の充実のために自主的に作成する企業もある
具体的な作成要件は、各法令や規則を確認する必要があります。
Q.附属明細表と注記の違いは?
A.附属明細表と注記の主な違いは以下の通りです:
1. 目的:
- 附属明細表:財務諸表の数値を詳細に分解して示す
- 注記:財務諸表の理解に必要な補足説明を提供
2. 形式:
- 附属明細表:主に表形式で数値を示す
- 注記:文章による説明が中心
3. 内容:
- 附属明細表:特定の勘定科目の内訳や増減を示す
- 注記:会計方針、見積り、偶発事象など幅広い情報を含む
4. 位置づけ:
- 附属明細表:財務諸表を補完する別個の資料
- 注記:財務諸表の一部として扱われる
両者は相互に補完し合い、財務情報の全体像を理解するのに役立ちます。
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