真実性の原則
しんじつせいのげんそく(会計原則)
意味 会計記録を事実通りに行う原則
真実性の原則とは?
真実性の原則は、企業会計において、全ての取引や会計事象を客観的な証拠に基づいて誠実に記録し、報告することを求める基本的な考え方です。この原則により、財務諸表の信頼性が確保されます。
真実性の原則の具体的な使い方
「この経費の計上は真実性の原則に反するかもしれないから、もう一度確認してみよう。」 会計処理の適切性を疑問視し、再確認を促している場面です。経費の計上が実際の取引内容を正確に反映しているかどうかを検討しています。
真実性の原則に関するよくある質問
Q.真実性の原則の具体例は?
A.1. 実際の取引額での記録:割引や値引きを考慮した実際の金額で記録
2. 裏付け資料の保管:請求書や領収書など、取引を証明する書類の保管
3. 適切な見積もり:減価償却費や引当金など、合理的な基準での見積もり
4. 取引の実態に即した処理:リース取引など、法的形式よりも経済的実態を重視した会計処理
Q.真実性の原則に反する行為とは?
A.1. 架空取引の計上:存在しない取引を記録すること
2. 意図的な過大評価:資産価値を実際より高く評価すること
3. 収益の前倒し計上:実現していない収益を早期に計上すること
4. 費用の繰り延べ:発生した費用を意図的に計上しないこと
これらの行為は財務諸表の信頼性を損なうため、厳に慎むべきです。
Q.真実性の原則の限界はある?
A.完全な客観性や正確性を追求することには限界があります。例えば、
1. 見積もりの不確実性:将来の事象に基づく見積もりには不確実性が伴う
2. 複雑な取引の解釈:新しい取引形態に対する会計基準の解釈が分かれる場合がある
3. コストと便益のバランス:過度に厳密な真実性の追求は、コストが便益を上回る可能性がある
このため、合理的な範囲内で真実性を追求することが実務上求められます。
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