ROIC(投下資本利益率)
アールオーアイシー(トウカシホンリエキリツ)(業績評価)
意味 事業の効率性を測る指標
ROIC(投下資本利益率)とは?
ROIC(Return On Invested Capital)は、企業が事業に投下した資本に対してどれだけの利益を生み出しているかを示す指標です。税引後営業利益を投下資本で割って計算されます。この指標は、企業の事業効率性や収益性を評価する上で重要であり、資本コストと比較することで、企業が価値を創造しているかどうかを判断できます。
ROIC(投下資本利益率)の具体的な使い方
「今年度のROICが15%に上昇したことで、我が社の資本効率が大きく改善したと言えるでしょう。」
企業の投下資本利益率の上昇を評価している場面です。事業に投じた資本に対する収益性が向上し、経営効率が改善されたことを示唆しています。
ROIC(投下資本利益率)に関するよくある質問
Q.ROICとROEの違いは何ですか?
A.ROICは企業全体の事業効率を測る指標で、税引後営業利益を投下資本で割って計算します。一方、ROE(株主資本利益率)は株主にとっての収益性を測る指標で、当期純利益を株主資本で割って計算します。ROICは事業の効率性を、ROEは株主投資の効率性を評価します。
Q.ROICを高めるにはどうすれば?
A.ROICを高めるには以下の方策があります:
1. 営業利益の増加(売上増加やコスト削減)
2. 投下資本の効率化(在庫削減、設備稼働率向上など)
3. 不採算事業からの撤退
4. 高収益事業への経営資源の集中
5. 税負担の適正化
Q.ROICの目標値はどう設定する?
A.ROICの目標値は、一般的に加重平均資本コスト(WACC)を上回ることが最低ラインとされます。具体的な目標値は業界平均や競合他社のROIC、自社の過去の実績などを参考に設定します。ただし、企業の成長段階や事業戦略によっても適切な目標値は変わってくるため、個別に検討する必要があります。
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