監査証拠
かんさしょうこ(外部監査)
意味 監査意見の根拠となる情報
監査証拠とは?
監査証拠は、監査人が監査意見を形成するために収集する情報のことです。財務諸表の主張を裏付けるもので、帳簿、文書、観察結果などが含まれます。十分かつ適切な監査証拠を入手することが、監査人の重要な責任となります。
監査証拠の具体的な使い方
「この取引の正当性を確認するため、請求書と入金記録を監査証拠として収集しましょう。」
特定の取引の検証過程で、具体的な監査証拠を集める状況を表しています。監査人が取引の裏付けとなる書類を確認し、その正確性を検証しようとしています。
監査証拠に関するよくある質問
Q.監査証拠の種類は何がありますか?
A.主な監査証拠には以下のものがあります:
1. 実査(現金、有価証券、棚卸資産など)
2. 観察(棚卸の立会など)
3. 外部確認(取引先への残高確認など)
4. 再計算(減価償却費の再計算など)
5. 再実施(内部統制の運用状況の検証)
6. 分析的手続(財務比率の分析など)
7. 質問(経営者や従業員への聞き取り)
Q.口頭の説明も監査証拠になりますか?
A.口頭の説明だけでは通常、十分な監査証拠とはなりません。口頭での説明は、他の証拠と組み合わせて使用されるべきです。可能な限り、口頭の説明を裏付ける文書や他の形態の証拠を入手することが重要です。
Q.監査証拠は量が多いほど良いですか?
A.必ずしも量が多ければ良いというわけではありません。監査証拠は「十分かつ適切」である必要があります。十分性は量的な面を、適切性は質的な面を指します。信頼性の高い証拠を効率的に収集することが重要で、単に量を増やすだけでは効果的な監査にはなりません。
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