包括利益計算書
ほうかつりえきけいさんしょ(財務諸表作成)
意味 純利益と未実現損益を合算
包括利益計算書とは?
包括利益計算書は、企業の純利益に加えて、その他の包括利益(未実現の損益など)を含めた総合的な収益を表示する財務諸表です。株主資本の変動をより包括的に示します。
包括利益計算書の具体的な使い方
「今期の包括利益計算書を見ると、為替換算調整勘定の変動が大きく影響していますね。」
企業の総合的な収益状況を分析している場面を表した文です。特に海外事業の為替変動が全体の包括利益に大きな影響を与えていることを指摘しています。
包括利益計算書に関するよくある質問
Q.包括利益と当期純利益の違いは?
A.当期純利益は企業の通常の事業活動から生じた利益を表しますが、包括利益はそれに加えて、未実現の損益(有価証券の評価損益や為替換算調整勘定など)も含めた総合的な利益を示します。包括利益は企業の経済的価値の変動をより広く捉えた指標です。
Q.包括利益計算書の主な構成要素は?
A.包括利益計算書の主な構成要素は以下の通りです:
1. 当期純利益
2. その他の包括利益
- その他有価証券評価差額金
- 為替換算調整勘定
- 退職給付に係る調整額
- キャッシュ・フロー・ヘッジ損益
3. 包括利益(1と2の合計)
Q.包括利益の分析でよく見るポイントは?
A.包括利益の分析では以下のポイントがよく注目されます:
・当期純利益との乖離の程度
・その他の包括利益の内訳とその変動要因
・為替や株価など外部要因の影響
・経年変化のトレンド
これらを通じて、企業の潜在的なリスクや価値変動をより深く理解することができます。
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