のれん償却額
のれんしょうきゃくがく(収益・費用会計)
意味 買収で生じた超過額の費用化
のれん償却額とは?
のれん償却額は、企業買収時に支払った金額が被買収企業の純資産を超える部分(のれん)を、一定期間にわたって費用として計上する金額のことです。これにより、買収に伴う無形の価値を会計上で反映させます。
のれん償却額の具体的な使い方
「今期ののれん償却額は5000万円で、利益を圧迫する要因となっています。」 企業の財務状況を説明する場面での発言を表しています。のれん償却額が当期の利益を減少させる要因となっていることを指摘しています。
のれん償却額に関するよくある質問
Q.のれん償却期間はどう決める?
A.のれんの償却期間は、企業結合ごとに、その超過収益力の持続する期間を見積もって決定します。日本の会計基準では20年以内とされていますが、米国基準や国際会計基準では償却せず、減損テストを行う方法も採用されています。
Q.のれん償却額は税務上損金算入可能?
A.日本の税法では、のれんの償却期間は原則として5年とされており、この期間で均等償却した金額が損金算入可能です。ただし、会計上の償却期間と税務上の償却期間が異なる場合、一時差異が生じ、繰延税金資産・負債の計上が必要になることがあります。
Q.負ののれんとは何?
A.負ののれんは、企業買収時に支払った金額が被買収企業の純資産を下回る場合に発生します。通常ののれんとは逆の概念で、買収時に一括して利益計上されます。これは、いわゆる「バーゲンパーチェス」の結果として生じることが多いです。
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