繰越欠損金
くりこしけっそんきん(法人税)
意味 過去の損失を将来の利益と相殺
繰越欠損金とは?
繰越欠損金は、企業が過去の事業年度で生じた欠損(赤字)を、将来の課税所得から控除できる制度のことです。これにより、企業は過去の損失を将来の利益と相殺して、税負担を軽減することができます。通常、欠損金は最長10年間繰り越すことができます。
繰越欠損金の具体的な使い方
「前年度の繰越欠損金を活用して、今期の法人税を軽減できそうです。」
過去の事業年度で発生した損失を、当期の利益から差し引くことで税金を減らせる可能性を示唆した文です。企業の税務戦略において重要な要素となる繰越欠損金の活用方法を説明しています。
繰越欠損金に関するよくある質問
Q.繰越欠損金の期限は?
A.日本の法人税法では、繰越欠損金の期限は原則として10年間です。ただし、中小企業等には特例があり、期限が無期限となる場合もあります。期限内に使用しなかった繰越欠損金は失効するため、計画的な活用が重要です。
Q.繰越欠損金の控除限度額は?
A.大企業(資本金1億円超)の場合、繰越欠損金の控除限度額は各事業年度の所得の金額の50%とされています。一方、中小企業(資本金1億円以下)については、100%控除が可能です。ただし、特定の要件を満たす場合は例外もあります。
Q.個人事業主も繰越欠損金使える?
A.はい、個人事業主も繰越欠損金を使用できます。個人の場合は「純損失の繰越控除」と呼ばれ、原則として3年間繰り越すことができます。ただし、青色申告を行っている場合は最長9年間の繰越が可能です。
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