実証手続
じっしょうてつづき(外部監査)
意味 取引や残高の検証作業
実証手続とは?
実証手続は、財務諸表の特定の主張を直接検証するために行う監査手続のことです。これには、取引、勘定残高、開示項目の詳細テストや分析的実証手続が含まれます。監査人は実証手続を通じて、財務諸表の重要な虚偽表示のリスクに対応します。
実証手続の具体的な使い方
「売掛金の実在性を確かめるため、顧客への残高確認という実証手続を行いましょう。」
特定の勘定科目に対する具体的な実証手続の実施を提案しています。顧客に直接確認を取ることで、帳簿上の売掛金残高が実際に存在することを検証しようとしています。
実証手続に関するよくある質問
Q.実証手続と内部統制の違いは?
A.実証手続は財務諸表の金額や開示を直接検証するのに対し、内部統制の評価は会社の統制システムの有効性を検討します。実証手続は取引や残高の正確性を確認し、内部統制の評価はそれらの取引が適切に処理されるシステムを検証します。両者は補完的な関係にあり、リスク評価に基づいてバランスよく実施されます。
Q.分析的実証手続とは何ですか?
A.分析的実証手続は、財務データや非財務データの関係性を分析し、異常や変動を識別する手法です。例えば、売上高と売上原価の比率の経年変化を分析したり、業界平均と比較したりします。この手法は効率的に広範囲のデータを検証できますが、異常が検出された場合は追加的な調査が必要になります。
Q.全ての取引を確認する必要がある?
A.通常、全ての取引を確認することは現実的ではありません。そのため、監査人はリスク評価に基づいてサンプリングを行い、統計的手法や判断によって選択した取引を詳細に検証します。ただし、特に重要な取引や異常な取引については、個別に全件を確認することもあります。効率性と有効性のバランスを取りながら、十分かつ適切な監査証拠を入手することが目標です。
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