継続企業の前提
けいぞくきぎょうのぜんてい(外部監査)
意味 企業が将来も事業を続ける想定
継続企業の前提とは?
継続企業の前提は、会計や監査の基本的な考え方の一つで、企業が予見可能な将来にわたって事業を継続するという仮定です。この前提が成り立たない場合、財務諸表の作成方法や監査意見に重大な影響を与える可能性があります。
継続企業の前提の具体的な使い方
「この会社の財務状況を見ると、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているようだね。」
ある企業の経営継続能力に疑問が生じている状況を指摘しています。会社の存続に関わる重大な問題が発見された可能性を示唆しています。
継続企業の前提に関するよくある質問
Q.重要な疑義とは何か?
A.継続企業の前提に関する重要な疑義とは、企業の事業継続能力に重大な疑問を生じさせる状況や事象を指します。例えば、重大な営業損失の継続、債務超過、主要取引先の喪失などが該当します。これらが認められる場合、経営者は対応策を検討し、その内容を開示する必要があります。
Q.監査報告書への影響は?
A.継続企業の前提に重要な疑義がある場合、監査人は監査報告書に「継続企業の前提に関する重要な不確実性」の区分を設け、財務諸表の注記を参照させる形で説明を記載します。ただし、適切な開示がなされていない場合は、監査意見に影響を与える可能性があります。
Q.経営者の責任は何か?
A.経営者は、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在する場合、その状況と対応策を財務諸表の注記に記載する責任があります。また、継続企業として存続できるかどうかを評価し、必要に応じて事業継続のための計画を立案・実行する責任も負います。
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