資金収支計算書
しきんしゅうしけいさんしょ(公会計)
意味 自治体の現金の出入りを示す
資金収支計算書とは?
資金収支計算書は、地方公共団体の一会計期間における現金の収入と支出の状況を示す財務書類です。行政活動による資金の増減を、経常的収支、投資的収支、財務的収支に分類して表示します。
資金収支計算書の具体的な使い方
「資金収支計算書を見れば、自治体の現金の流れが一目瞭然だよ。」
地方自治体の現金の動きを把握するための財務書類について述べています。この書類が現金の収入と支出を明確に示すことで、資金管理の状況を容易に理解できることを表現しています。
資金収支計算書に関するよくある質問
Q.資金収支計算書の3つの区分とは?
A.資金収支計算書は以下の3つの区分で構成されています:
1. 経常的収支:行政サービスの提供に係る経常的な収支
2. 投資的収支:公共施設等の整備や基金の積立・取崩等の収支
3. 財務的収支:地方債の発行・償還等に係る収支
この区分により、自治体の資金の流れを活動別に把握することができます。
Q.資金収支計算書と歳入歳出決算の違い
A.資金収支計算書と歳入歳出決算の主な違いは以下の通りです:
1. 作成基準:資金収支計算書は発生主義、歳入歳出決算は現金主義
2. 表示方法:資金収支計算書は活動別(経常的・投資的・財務的)、歳入歳出決算は款項目別
3. 対象範囲:資金収支計算書は一般会計等全体、歳入歳出決算は各会計別
4. 目的:資金収支計算書は現金の流れの把握、歳入歳出決算は予算の執行状況の確認
資金収支計算書は、より詳細な資金の流れを活動別に把握することができます。
Q.資金収支計算書の黒字・赤字の意味は
A.資金収支計算書における黒字・赤字の意味は以下の通りです:
1. 黒字(プラス):当該年度の収入が支出を上回り、現金が増加したことを示す
2. 赤字(マイナス):当該年度の支出が収入を上回り、現金が減少したことを示す
各区分(経常的収支、投資的収支、財務的収支)での黒字・赤字を見ることで、どの活動で資金が増減しているかを把握できます。ただし、投資的収支が赤字でも、将来的な行政サービス向上のための投資であれば必ずしも問題とは限りません。総合的な判断が必要です。
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