地方公共団体の財務書類
チホウコウキョウダンタイノザイムショルイ(公会計)
意味 自治体の財政状況を示す書類
地方公共団体の財務書類とは?
地方公共団体の財務書類は、自治体の財政状態と運営状況を示す会計報告書です。貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書などから構成され、自治体の財政運営の透明性を高め、住民に対する説明責任を果たすために作成されます。
地方公共団体の財務書類の具体的な使い方
「我が市の財務書類を見ると、昨年度より公共施設の維持管理費が増加しているようだ。」
地方自治体の財政状況を示す文書から、特定の経費の変動を確認している場面です。自治体の財政運営の実態や課題を具体的に把握し、住民への情報公開に役立てていることを示しています。
地方公共団体の財務書類に関するよくある質問
Q.財務書類の作成は義務?
A.地方公共団体の財務書類の作成は、総務省の指針に基づいて行われていますが、法律で義務付けられているわけではありません。しかし、財政の透明性確保と説明責任を果たすため、ほとんどの自治体が作成・公表を行っています。
Q.企業会計との主な違いは?
A.地方公共団体の財務書類と企業会計には以下のような違いがあります:
1. 目的:自治体は利益追求ではなく、住民サービスの提供が主目的
2. 構成:「行政コスト計算書」など、自治体特有の書類がある
3. 資産評価:インフラ資産など、市場価値の測定が難しい資産がある
4. 収益認識:税収等、企業の売上とは異なる収入源がある
これらの違いは、自治体と企業の役割や性質の違いを反映しています。
Q.財務書類の活用方法は?
A.地方公共団体の財務書類は以下のように活用できます:
1. 財政状態の把握:資産・負債のバランスや将来の財政負担を確認
2. 行政コストの分析:サービス提供にかかるコストを把握し、効率化を検討
3. 他団体との比較:類似団体との財務指標比較による課題発見
4. 住民への説明:財政状況を視覚的に示し、理解を促進
5. 政策立案:中長期的な財政計画の策定や投資判断の材料として活用
これらの活用により、より効果的な自治体運営が可能になります。
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