引当金・偶発負債
ひきあてきん・ぐうはつふさい(IFRS(国際財務報告基準))
意味 将来の不確実な債務の計上
引当金・偶発負債とは?
引当金は、将来の特定の支出や損失に備えて計上する会計上の負債です。偶発負債は、将来発生する可能性のある債務のことを指します。IFRSでは、これらの計上や開示に関する基準が定められています。
引当金・偶発負債の具体的な使い方
「この訴訟に関連して、IFRSに基づいて偶発負債の開示を検討する必要があるね。」 法的な問題に直面している企業が、財務報告において潜在的な債務を適切に扱う必要性を示唆しています。IFRSの規定に従って、将来の財務リスクを投資家に伝える重要性を強調しています。
引当金・偶発負債に関するよくある質問
Q.引当金と偶発負債の違いは?
A.引当金と偶発負債の主な違いは以下の通りです:
1. 認識基準:引当金は発生の可能性が高く、金額を合理的に見積もれる場合に計上。偶発負債は発生の可能性が低いか、金額を合理的に見積もれない場合
2. 財務諸表での取扱い:引当金は貸借対照表に負債として計上。偶発負債は注記開示のみ
3. 不確実性の程度:引当金は比較的確実性が高い。偶発負債はより不確実性が高い
4. 経営者の判断:引当金の計上には経営者の判断が必要。偶発負債は開示の要否判断が必要
Q.IFRSでの引当金計上の条件は?
A.IFRSにおける引当金計上の主な条件は以下の3つです:
1. 過去の事象の結果として、現在の債務(法的または推定的)が存在する
2. 債務の決済のために、経済的便益を持つ資源の流出が必要となる可能性が高い
3. 債務の金額について信頼性のある見積りができる
これらの条件をすべて満たす場合に引当金を計上し、一つでも満たさない場合は偶発負債として扱います。
Q.偶発負債の開示が重要な理由は?
A.偶発負債の開示が重要な理由は以下の通りです:
1. 潜在的なリスクの透明性:将来発生する可能性のある負債を投資家に開示することで、企業の潜在的なリスクを明らかにする
2. 意思決定への影響:投資家や債権者が企業の財務状況を正確に評価し、適切な意思決定を行うための重要な情報となる
3. 企業価値評価への影響:偶発負債の存在は将来のキャッシュ・フローに影響を与える可能性があり、企業価値評価に重要な要素となる
4. コーポレートガバナンス:適切な開示は企業の透明性とアカウンタビリティを高め、良好なコーポレートガバナンスの実践につながる
5. 法的要件の遵守:多くの会計基準や法規制で偶発負債の開示が求められており、これを遵守することは企業の責任である
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