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国際会計 - 連結会計

支配喪失

しはいそうしつ(連結会計

意味 子会社に対する支配権の喪失


支配喪失とは?

支配喪失は、親会社が子会社に対する支配権を失う事象を指します。これは株式の売却や第三者割当増資などにより生じ、支配喪失時点で残存投資の再測定や損益認識が必要となります。

支配喪失の具体的な使い方

「B子会社株の一部を売却して持株比率が40%になったから、支配喪失の会計処理が必要だね。」

親会社が子会社の株式を一部売却し、支配権を失う状況を説明した文です。この事象により、連結財務諸表の作成範囲が変更され、会計処理にも大きな影響を与えます。

支配喪失に関するよくある質問

Q.支配喪失時の会計処理は?
A.支配喪失時の主な会計処理は以下の通りです: 1. 子会社の資産・負債の認識を中止する 2. 残存投資を公正価値で再測定する 3. 支配喪失に伴う利益または損失を認識する 4. のれんを含む子会社に関連する累積その他の包括利益を損益に振り替える 5. 残存投資の会計処理方法を決定する(例:持分法適用会社、その他の金融資産など)
Q.支配喪失の判断基準は?
A.支配喪失の主な判断基準は以下の通りです: 1. 議決権の過半数を下回る 2. 契約等による支配力の喪失 3. 重要な意思決定機関への関与度の低下 4. 重要な経営方針の決定への影響力の喪失 5. 取締役会等への役員派遣の減少や中止 これらの要素を総合的に考慮して判断します。
Q.支配喪失と持分法適用の関係は?
A.支配喪失後、残存投資の割合によっては持分法適用会社となる可能性があります。一般的に、議決権の20%以上50%以下を保有し、重要な影響力を有する場合に持分法が適用されます。支配喪失時に残存投資を公正価値で再測定し、その後の会計処理は持分法に従って行います。

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