重要性の基準値
じゅうようせいのきじゅんち(外部監査)
意味 監査で重要とみなす金額
重要性の基準値とは?
重要性の基準値は、財務諸表監査において、誤謬や不正が財務諸表の利用者の意思決定に影響を与えると判断される金額の閾値です。この基準値を超える誤りは「重要」とみなされ、監査人は特に注意を払います。
重要性の基準値の具体的な使い方
「今回の監査では、売上高の2%を重要性の基準値として設定しましょう。」
監査計画の立案段階で、具体的な重要性の基準値を決定する場面を示しています。売上高などの財務指標に対する一定の割合で設定されることが多いです。
重要性の基準値に関するよくある質問
Q.基準値はどのように決めますか?
A.通常、財務諸表の主要な項目(総資産、売上高、税引前利益など)に対して一定の割合(例:1-5%)を適用して決定します。業種や企業の規模、リスク評価などを考慮して、適切な水準を設定します。
Q.基準値以下の誤りは無視していいの?
A.基準値以下の誤りも完全に無視するわけではありません。個別に小さくても、集計すると重要になる可能性があるため、監査人は小さな誤りも記録し、全体的な影響を評価します。ただし、重点的に対応するのは基準値を超える誤りです。
Q.基準値は監査中に変更できますか?
A.原則として、監査の途中で重要性の基準値を変更することは避けるべきです。ただし、予期せぬ状況の変化や新たな情報により、当初の基準値が不適切だと判断された場合は、変更を検討することがあります。変更する場合は、その理由を明確に文書化する必要があります。
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